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zoom RSS Q87 「1日1回、飲めば効く」・・・お薬みんな、そうなら良いのに。

<<   作成日時 : 2013/09/23 15:31   >>

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確かに、飲み忘れも減りそう!でも、これには理由があります。水で飲み込んだお
薬は体内に入ってすぐ効きそうな気がしますが、実は薬の効果が最も出やすくなる
のは服用後2時間ほどたってから。そして、ゆっくりと体外へ排泄されていきます。

飲んだお薬の全てが効果を発揮しているわけでもありません。胃腸に流し込まれた
お薬は、粘膜から吸収されると、まず肝臓へ運ばれて大部分が解毒(分解)されて
しまうのです。残ったもの(分解されたものがクスリとして効果を持つものもあり
ます)が血液を通じて全身に流れ、効くべき場所へ届いてようやく薬効が出てくる
ことになります。この血中濃度が最大になるのが、食後に飲む薬なら一般的に2時
間後くらい。もちろん、食事の内容や薬の性質によって幅は様々です。

ほとんどの薬が、「1日3回飲む」のは、食事が終わるたびお薬を補給することで
体内の薬剤濃度を一定に保とうとするためです。お薬の濃度は常に一定以上を維持
できないと効果も維持できませんから、グラフにしたとき、クジラの背中のように
後半なだらかに下っていくところをもう一度高くしてあげる必要が出てくるのです。
もっと厳密に薬の体内濃度を保つ必要がある抗生物質などの場合、「4時間ごとに
のむ」など、服用間隔を具体的な時間で指示されることもあります。

お薬が体から排出されていくスピードは、解毒能力(主に肝臓や腎臓の機能)で決
まります。長く効くとされている薬は、体の中で少量ずつ徐々に溶け出していった
り、分解を遅らせるような工夫がされているわけですが、これは体内に薬剤が長く
留まるということでもあります。つまり、望ましくない副反応が起きてしまう可能
性まで高まってしまう恐れがあるんですね。

例えば、花粉症の薬で眠くなったり集中力が低下してしまう場合、1日中そうでは
受験生は大変。もちろん、眠気の少ないお薬であればいいのですが、効き目の短い
お薬をお勧めしたいところです。他にも、授乳中のお母さんがどうしても授乳と服
薬を中止できない場合などに、この薬剤血中濃度を考慮する場合があります。

同じ1日1回でも、血圧を下げる薬は朝食後、痒みを抑える薬は夕食後、便秘薬は
寝る前…などと時間が違う理由も、この『薬が効くまでの時間』が関係しています。
降圧薬の多くは利尿作用があり、夜のむと夜中にトイレに行きたくなって安眠が妨
げられるかもしれません。また、痒み・鼻炎などのアレルギー症状を抑えてくれる
成分は眠気が出やすいため、寝る前に痒くて寝付きにくい症状の緩和目的も含めて
夜の服用が指示される場合がほとんどです。日中に眠気を残しにくくもなります。
便秘薬は消化管の最後の部分まで届いて便を柔らかくするなど、効果が出るまでに
7〜8時間要することが多いので、朝起きたときお通じが出やすいよう寝る前に。

ちょっと複雑な話になり、わかりにくかったでしょうか…?今のんでいるお薬で、
もう少し効き目をよくしたい、副作用に困っている、などの場合、薬剤師さんに相
談すると更に効果的な飲み方の工夫を教えてもらえるかもしれませんよ。

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